おしぼりが臭うと感じたら~おしぼりの臭い対策

レストランや喫茶店などでおしぼりが出てきたとき、臭いが気になること、時々ありますよね。もしくは自店で提供しているおしぼりがなんとなく臭いと感じることもあるかもしれません。

今回は「おしぼりが臭う原因」と「対策」についてお話しさせていただきます。

おしぼりが臭う原因とは?

おしぼりの異臭は雑菌や大腸菌が異常に繁殖している状態で、触った感触がベタベタしている場合もあります。

考えただけでも怖い!こんなおしぼり嫌ですよね。
食のシーンでは興醒めです。

おしぼり異臭の原因には主に3つの原因が考えられます。

  1. 「衛生マーク」が付いたレンタルおしぼりを使っていない。
  2. おしぼりの保管場所や管理に問題がある。
  3. おしぼりを自店で洗浄・消毒している。

でも、

「衛生マークとは?」
「そもそもレンタルおしぼりって本当に清潔なの?」
「正しい保管や管理方法とは」
「なぜ自宅でおしぼりを洗濯すると臭いの原因になるの?」

と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんので具体的にみていきましょう。

「衛生マーク」が付いたレンタルおしぼりとは?

このマークをご存じですか?

衛生的におしぼりが提供されるように、厚生労働省が“貸しおしぼり業者”を対象とした衛生基準を定めています。
衛生基準の詳細はこちらに詳しく記載いたしますが、おしぼり1枚あたりの細菌数や消毒時の水温・時間・薬品の濃度など、国が定める様々な厳しい基準が定められています。
それらの基準をクリアした会社のおしぼりにのみ許可されているのが「衛生マーク」です。

※衛生基準の詳細

厚生労働省は貸しおしぼり業者”を対象とした指導基準「環指157号」を定め、その指導にのっとり、洗浄・保管・配送を担っているかを、所轄保健所が監督しています。
・全国おしぼり連合会又はおしぼりの同業組合に加入されているか?
・指導基準以上に厳しい業界基準で処理し、検体検査をしているか?
それらの基準をクリアした証として、フィルムに「衛生マーク」が入っています。

国が定めるおしぼりの衛生基準「環指157号」

  1. 変色及び異臭がないこと
  2. 大腸菌群が検出されないこと
  3. 黄色ブドウ球菌が検出されないこと
  4. 一般細菌数は1枚当り10万個を超えないことが望ましい
    「環指157号」・・・おしぼりの消毒方法

  1. 塩素剤による消毒
    さらし粉、次亜塩素酸ナトリウムの遊離塩素250ppmの水溶液中に3分以上浸す
  2. 熱湯等による消毒
    80℃以上の熱湯に10分以上浸すか、又は100℃以上の蒸気に10分以上触れさせる

然るべきおしぼり会社は消毒法として(1)塩素剤消毒(2)熱湯消毒の二つを併用する洗浄工程をしており、業界独自の検査では衛生基準(1)~(4)をクリアしています。
納入後に残留塩素臭がしない場合は、塩素剤投入を忘れた、又は自動投入装置の故障でお湯洗いだけになっていた等が考えられる原因です。
更に工場保管場所や運搬車両は重要で環境温度が高い真夏等では、フィルムから塩素が揮発して店舗納入時には残量塩素が著しく乏しくなると問題要因となります。

このように、一般家庭では難しい洗浄工程や先に見た衛生基準をクリアしたおしぼりなら、まずは安心してお客様にも提供ができますね。
しかしながらまだ完全に安心ではありません。次に納品後のおしぼりの管理方法についてお話ししましょう。

正しいおしぼりの保管場所と管理方法

ここまで見てきたように「衛生マーク」のついた安心のおしぼりを納品できてもまだ安心とはいえません。
せっかくのきれいなおしぼりも管理の仕方次第で臭いがでてしまう可能性があります。
具体的な保管場所、管理方法を確認してみましょう。

  • 直射日光が当たる場所、高温になる場所に保管していませんか?
  • 納品からの時間は把握していますか?
  • フィルムの破れや裸のおしぼりをそのまま保管していませんか?

など今の状態を確認してみてください。

おしぼりの臭い対策!おしぼりの保管場所と管理方法の注意点

保管場所に注意しましょう!

  • 炎天下の外置き、高温になる倉庫内はNG!
  • 加温しないときは4℃以下の場所で保管できると望ましい。

長期間の保管をさけましょう!

  • 納品された順に使い、先入先出を徹底する。
  • レンタル後4日を過ぎたものはできればお客様に提供しない。
  • 使用済みのおしぼりは、蓋付きの容器等に入れて置く。

菌が付着しないよう注意しましょう!

  • 手の雑菌が移る為、フィルムを破き素手で触らない。
  • フィルムを破いた裸おしぼりをおしぼりウォーマー(ホットキャビ・タオルウォーマー)で加温しない。
  • おしぼりに香料等を噴霧しない。
  • おしぼりウォーマー(ホットキャビ・タオルウォーマー)の庫内を清潔に保つ。

このように、おしぼりの納品後も保管場所や管理を徹底することで、お客様に喜んで使っていただけるおしぼりが提供できるのです。
また、おしぼりは手指及び顔面等を清潔にするためのものです。それ以外の用途で使用することは絶対にやめましょう。

自家製のおしぼりが臭いの原因になる理由

そもそも家庭用洗濯機で、国が定める衛生基準を満たすのは容易ではありません。
熱湯洗浄なども大変な作業になります。
仮に基準をクリアされたおしぼりでも、塩素剤を保持するためのフィルムが無く、おしぼりウォーマー(ホットキャビ・タオルウォーマー)内も裸のおしぼりが加温されるのは菌の繁殖を促し培養してしまうことになりかねません。
そのため、自宅で洗ったおしぼりは、一見清潔に見えても、レンタルおしぼりと比較すると臭いの原因になりやすいといえるでしょう。

臭い対策のまとめ

おしぼりの異臭対策をまとめます。

  1. 「衛生マーク」を使用している貸しおしぼり会社を選択する
  2. おしぼり納品後は保管場所や温度管理を怠らない
  3. 先入先出を徹底して4日以上経過したおしぼりを提供しない
  4. フィルムを破く、またはフィルムから出して保管しない
  5. 保管しておく温冷庫(おしぼりウォーマー)内を清潔に保つ
  6. 基本的に自店での洗浄・消毒などは避ける

衛生基準を満たし、保管場所や保管方法を管理するのはなかなか大変ですが、おしぼりにも配慮をすると、嫌な臭いや不快感を与えずにお客様に笑顔で帰っていただけるようになりますね。

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